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二六 マリアはエリザベトを訪問した
ユダヤの山国のある町に、ザカリアという司祭が、妻のエリザベトといっしょに暮らしていました。二人ともたいそう心の正しい人で、神さまのおきてをまじめに守っていました。エリザベトは、マリアさまの親類にあたる人でした。
大天使ガブリエルが現れて間もなく、マリアさまはちょうどにんしんちゅうであったエリザベトの処へお見舞いに行かれました。マリアさまがエリザベトの家へお着きになり、あいさつをかわしていると、突然、エリザベトは聖霊にみたされて言いました。
「あなたは、女の中でも祝福されたおかたです。主のおん母のご訪問をいただくとは、私はなんという幸いなことでしょう。」
マリアさまはこれに答えて、言われました。
「私の魂は主をあがめ、私の霊は、救い主なる神をたたえます。それは、この卑しいはしためをさえ、心にかけてくださったからです。
やがてエリザベトは男の子を生み、父ザカリアは、ヨハネという名まえをつけました。マリアさまは、二、三ヶ月ほど、エリザベトのお手伝いをなさって、また、家にお帰りになりました。
ロザリオ 喜びの玄義 第二玄義
「この一連を献げて、マリアさまがエリザベトをお見舞いなさったことを考え、私もほかの人を愛することができるよう、マリアさまにお願いしましょう。」
一 マリアさまは大天使ガブリエルから親類のエリザベトに、子供が生まれることをお聞きになりました。そしていっしょにその喜びを祝うため、遠い山国をもいとわず、お見舞いに行かれました。
私も喜んで人のお世話をするようにしましょう。